満員電車 [PR]
川口浩、笠智衆、杉村春子、船越英二
レーベル: パイオニアLDC
DVD
発売日: 2000年12月22日(金)
画像: 大 中
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チャールズ・チャップリンは『モダン・タイムズ』で、システム化されていく現代社会の非人間性を警告したが、市川崑監督は『満員電車』で、システマチックに動く社会に自ら飛び込んだ青年が経験する悲喜劇を、滑稽なマンガチックなスタイルで描いてみせた。高度成長まっただ中の1959年。ビール会社に就職した青年だが、社会全体が上昇志向で舞い上がる様子を、市川監督は乗客でいっぱいの満員電車に例えており、「座席がないと分かっていても、うろうろしていたら電車にはなおのこと乗れやしない」とのセリフを主人公に言わせている。そこにこめられた絶望感。しかし市川はそうした青年の感情を一切描写せず、むしろ奔走する彼の様子をスラップスティック・コメディーのように描いて見せている。『満員電車』は本質的にはコメディだが、そのシニカルな作劇故に冷たささえ感じる社会風刺映画である。(斉藤守彦)
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