竹中直人、天海祐希、冨貴塚桂香、箕輪裕太、鈴木砂羽、経塚丸雄 これまでの竹中作品以上にシリアスな主題をもつ作品であるにもかかわらず、相変わらずスピーディで密度の濃い役者同士の演技合戦が巧妙に笑いへと昇華されていて、映画の雰囲気を重くすることを許さない。母と娘によるピアノの連弾がタイトルとなっていることもあってか、妙に中途半端なミュージカル仕立てになっているのもまた楽しい。
竹中自ら書いていた脚本が息詰まった時期にうまいタイミングで本作の話がきたということだが、完成されたフィルムはまさしく竹中直人の作品そのものである。(田中 元)