ゲイリー・オールドマン、クロエ・ウェブ、デヴィッド・ヘイマン、ベリー・ベンソン、アレックス・コックス映画の内容は実際の事件に基づいてはいるが、なぜシドは恋人を殺したのかといった疑問に答えを出すわけではなく、ドラッグカルチャー、パンクミュージックといったものをちりばめながら、ひたすらに2人の恋愛を描くにとどまっている。ナンシーを強く求め、彼女に固執するあまり、周囲とのあつれきを生み、どうにもならない現実から逃れようとドラッグに溺れていく。薬によって常軌を逸していくシド役を、本作が映画デビューとなったゲイリー・オールドマンが熱演。その迫真の演技は一見の価値あり。(綾子・クルックス)