ランディ・ニューマン・ソングブック Vol.1 [PR]

ランディ・ニューマン
レーベル: ワーナーミュージック・ジャパン
CD
発売日: 2003年12月17日(水)
画像: 大 中

◎関連『映画・ドラマ』タイトル
◎曲目リスト
  1. ロンリー・アット・ザ・トップ
  2. 神の歌
  3. ルイジアナ 1927
  4. レット・ミー・ゴー
  5. レッドネック
  6. アヴァロン
  7. リヴィング・ウィズアウト・ユー
  8. 悲しい雨が
  9. 帽子はそのままで
  10. この世は金次第
  11. 愛するマリー
  12. ホエン・シー・ラヴド・ミー
  13. セイル・アウェイ
  14. ザ・ワ-ルド・イズント・フェア
  15. ポリティカル・サイエンス
  16. ザ・グレイト・ネイションズ・オブ・ヨ-ロッパ
  17. 嵐の前のドイツにて
  18. ラグタイム

◎レビュー (Amazon)
 『トイ・ストーリー2』や『バグズ・ライフ』などの大作アニメ映画のために書いた一連の歌がヒットし、今や映画制作会社ピクサーの縮れっ毛のプリンスとしておなじみになったランディ・ニューマンだが、キャリアをスタートさせた当時は人間嫌いの皮肉屋であり、隠れロマンティストだった。本作『Songbook Vol. 1』に登場するのは、そんな顔をしたニューマンだ。

   ここに収録された18曲は、大部分が60年代か70年代に書かれたもので、いずれもヴォーカルとピアノだけというシンプルなかたちにアレンジされている。その昔、エラ・フィッツジェラルドのような一流ヴォーカリストがジェローム・カーンやコール・ポーターの曲を吹き込んだ“歌集(ソングブック)”が人気を博していたが、本作はそこからアイデアを得て制作されたアルバム。ニューマンの“歌集”の場合、奴隷商人の鮮やかなセールス・トーク(「Sail Away」)、人類に対する神の当惑(「God's Song」)、子どもを殺した男の不気味な物想い(「In Germany Before the War」)などが並ぶわけで、これらを歌いこなせるのはニューマン本人をおいて考えられない。

   ロック調のバックビートや甘ったるいオーケストレーションをそぎ落としたことで、ニューマンの曲における簡潔な美しさと昔気質の職人芸が今まで以上に浮き彫りになている。しかしながら何より驚かされるのは、いくつかの曲が今になって見せる先見性だ。「Lonely at the Top」は、雑誌「ピープル」と5年ごとに顔ぶれが変わる愚痴っぽいスーパースターたちの登場を予告していたかのようだ。また、今の時代にぴったりのユーモアも出てくる。「Political Science」はヴェトナム戦争中に書かれた曲だが、「どういう訳か僕らは誰にも好かれない / 欠点はあっても、このとおり頑張ってるのに(No one likes us I don't know why / We may not be perfect but heaven knows we try)」という歌詞のおバカっぷりは、ブッシュ・ジュニアの閣僚たちや、今が盛りと言えそうなフォックス・ニュースの解説者たちにもズバリ当てはまる。

   80年代の初めから、ニューマンはサウンドトラック用のスコアや、あざといが愛らしいバディ・ソングを書くことに重点を置くようになった。願わくば、昔のチューンに負けないぐらいタイムリーで痛烈で力強い新曲のリリースにもっと力を傾けてほしいものだ――『Songbook Vol. 1』を聴いていると、そう思わずにはいられない。(Keith Moerer, Amazon.com)


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