サン★ロレンツォの夜 [PR]
オメロ・アントヌッティ、マルガリータ・ロサーノ、ミコル・グイデッリ
レーベル: 紀伊國屋書店
DVD
発売日: 2006年9月30日(土)
画像: 大 中
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第2次世界大戦末期のイタリア、トスカーナ地方。撤退するドイツ軍から家々を爆破すると通達された村人たちが、既にローマを解放して北上中の連合軍を探すべく、決死の脱出を試みる。『父 パードレ・パドローネ』のパオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ兄弟による戦争秘話。ここでは聖ロレンツォの夜に流れ星を見た母親チュチリアが、我が子に6歳のときの思い出を語り出すという形式を用い、脱出に同行した少女時代のチュチリアの視線でドラマが綴られていくので、過酷ではあれどこかファンタジックな情緒が常に漂っている。同郷の者同士が殺しあう悲劇も、少女の目にはおとぎばなしのように映るのだ。すべてが終わり、脱出の首謀者(オメロ・アントヌッティ)が40年も慕い続けてきた女性(マルガリータ・ロツァーノ)への想いを成就させた翌日、広場にたたずむ彼に日なた雨が降り注ぐシーンは、説明を超えた人生の切ない感動が美しいまでに描出されている。ニコラ・ピオヴァーニの音楽も秀逸。もはや傑作などと大仰な言葉を迂闊に使ってしまうと、感動が損なわれてしまいかねないほど繊細な慈愛に包まれた名作中の名作である。必見。(増當竜也)
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