アミスタッド (1997)
Amistad

音楽:ジョン・ウィリアムズ
○Amistad: Original Motion Picture Soundtrack John Williams
○アミスタッド サントラ ジョン・ウィリアムズ
□アミスタッド DVD
モーガン・フリーマン アンソニー・ホプキンス マシュー・マコノヒー ジャイモン・ハンスゥ ナイジェル・ホーソーン デビッド・H・フランゾーニ
◎レビュー (Amazon)
   奴隷船「アミスタッド」の中で暴動が起きた。奴隷貿易の商品として船に乗せられた西アフリカ人53名をめぐる1840年代の裁判を、スティーヴン・スピルバーグ監督が映画化した。アメリカの歴史をざっと知るにはこの映画を見ればいい。作品の物語性や技術の高さに定評のあるスピルバーグ監督だが、『シンドラーのリスト』や最近では『プライベート・ライアン』でもそうだったように、その持ち味にこだわってはいないようだ。どちらかと言えば、作品を美しい映像で飾り、感動を誘おうとしているように思える。壮大なメッセージを込めたかったのだろうが、奴隷制度の描き方は単純で、月並みなものになってしまった。登場人物は、ハリウッド映画におなじみの役割を与えられている。「悪党」役に、スペイン人の奴隷商人を配置。熱心なアボリショニスト(奴隷制度廃止論者)の描き方も一方通行で、側面は描かれていない。そんな中、奴隷を輸送する中で起きる一連のシーンは、リアリティにあふれており残酷さをよく伝えている。『アミスタッド』は、法廷ものとして考えた方がよさそうだ。若く理想に燃える弁護士(マシュー・マコノヒー)がゆがんだ政治システムと戦い犠牲者を助けようとする、よくあるタイプの法廷ものだ。奴隷制度の描き方は、『E.T.』の設定にあてはめることができる。アフリカ人による暴動のリーダーとなるシンケ(ジーモン・ホウンソウ)は、『E.T.』で言うところの宇宙人。仲間とはぐれ、言葉の通じないところで家に帰る道を探すという意味ではそっくりだ。砂に絵を描いて地理を尋ねるシーンや、表情を真似させてコミュニケーションを取らせようとするところなど、マシュー・マコノヒーは、さながら『E.T.』をかくまうエリオットだろう。少年と迷子になった宇宙人の心の交流を描いたSFファンタジーでは文句なしに感動をよびおこした設定である。しかし、複雑に絡み合った歴史という真実を扱うには弱かったと言わざるをえない。(Dave McCoy, Amazon.com)
□コメント・感想(0)
コメントをどうぞ。映画やサントラの感想、ご質問、ご要望など。
→「スティーヴン・スピルバーグ監督」関連

☆PC版で見る