ザ・カー (1977)
The Car
音楽:レナード・ローゼンマン
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□ザ・カー DVD
ジェームズ・ブローリン キャスリーン・ロイド ジョン・マーリー
◎レビュー (Amazon)
1977年に製作・公開されたが、日米共に興行的には大コケ。日本ではわずか2週間で打ち切られたものの、現在ではカルト・ムービー的人気の高いスリラー・アクションだ。スビルバーグのデヴュー作『激突!』の不条理感とホラー・テイストを強調したかのような作風は、スタイリッシュにしてパワフル。何の説明もなく、突然クラクションの音と共に出現し、あらゆる物を破壊し、命ある者を殺戮(さつりく)する、黒光りが不気味な大型乗用車。誰が搭乗しているのか、また殺戮行為の目的は何か?回答らしきことは最後まで一切描かれないあたりが、この映画の毅然とした恐怖演出の凄さだ。
主役たる自動車はリンカーン・マークIIIシャーシーを8週間かけて改造したもので、フロントフェイスは人間の怒った表情にも見えるのが不思議。社会風刺と見るも良し、単純なサスペンス映画として楽しむも良し。エリオット・シルバースタイン監督のシンプルにして力強い演出のもとでは、ジェームズ・ブローリン、ロニー・コックスといった個性派たちも黒塗り殺人カーに喰われて、いささか影が薄い。(斉藤守彦)
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