異人たちとの夏 (1988)

音楽:篠崎正嗣
○「野ゆき山ゆき海べゆき」「異人たちとの夏」サウンドトラック 映画主題歌 宮崎尚志
□異人たちとの夏 DVD
永島敏行 桂米丸 山田太一 篠崎正嗣 秋吉久美子
◎レビュー (Amazon)
   妻子と別れ、マンションでひとり暮らしを始めたシナリオライターの原田(風間杜夫)は、久々に生まれ育った浅草に足を向けたところ、そこで何と死んだはずの父(片岡鶴太郎)と母(秋吉久美子)と、その当時の姿で出会う。以後、原田は足しげく浅草の両親の元に通うようになるが、同時に彼の容貌はどんどん衰えていき……。脚本家として知られる山田太一の同名小説を原作に、大林宣彦監督が描く異色ファンタジー映画。古きよき下町情緒と『牡丹燈籠』的物語が巧みにマッチし、町や家族への愛に満ちた現代の大人へ向けた珠玉のメルヘンになりえている。特に親子がスキヤキ鍋を囲みながら別れるシーンは絶品で、観る者の涙を誘う。片岡鶴太郎は本作で俳優として大いにステップアップした。真相が明らかになるクライマックスの描写は賛否両論分かれたが、物語の決着のつけ方として、それはそれでやむをえないところではあったと思う。(増當竜也)
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