ぼくを葬る(おくる) (2005)
Le Temps qui reste
イメージソング(劇場用予告ソング):「海と風」Clementine(クレモンティーヌ) … Jusqu'a Grand-pere(ジュスカ・グランペール)の「三条大橋の下で」に、クレモンティーヌが詞を付け歌っている。アルバム「ルミエール」に収録。原曲の「三条大橋の下で」は、アルバム「Melting Point」に収録。
□ぼくを葬る DVD
メルヴィル・プポー ジャンヌ・モロー ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ マリー・リヴィエール ダニエル・デュヴァル
◎レビュー (Amazon)
作品ごとにセンセーショナルを巻き起こすフランソワ・オゾン監督だが、本作では自身を主人公に投影しているとあって、それまでの作品とは違う切迫感や緊張感が充満している。カメラマンのロマンが、脳腫瘍が発見され、余命3か月と宣告される。ゲイである彼は、ボーイフレンドや家族に対し、できるだけ平穏を装って過ごすことを決めるが、偶然出会った女性に子どもを作ってほしいと頼まれ、当惑する。
メルヴィル・プポーが体重を減らしながらロマンを熱演するが、表情は極力抑えられ、つねに穏やか。その瞳の奥のまた奥に悲しみが潜み、観ているこちらは胸が痛くなる。オゾン映画らしいショッキングなラブシーンもあるが、根底には自分の子孫を残したいという人間の本能に迫るテーマが流れ、共感を誘うのだ。この点もオゾン映画では異例。子ども時代の記憶、ジャンヌ・モロー演じる祖母との対話など、要所に心を締めつけるシーンを盛り込んだ構成がうまい。荘厳なほどに美しいラストシーンからは、人生への賛歌も感じられ、余韻がいつまでも続く。(斉藤博昭)
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ロードショー:2006年4月22日(土)~
→「2006年4月劇場公開映画」
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